Japanese
English
臨床経験
Metaphyseal Chondrodysplasia McKusick型の1例
Metaphyseal Chondrodysplasia Type McKusick, A Case Report
藤田 彰
1
,
井上 明生
1
,
奥野 徹子
1
,
横田 清司
2
Akira Fujita
1
1久留米大学医学部整形外科学教室
2済生会福岡総合病院
1Department of Orthopedic Surgery, Kurume University School of Medicin
キーワード:
骨幹端軟骨異形成症
,
metaphyseal chondrodysplasia
,
マキュージック型
,
type McKusick
,
小人症
,
dwarfism
Keyword:
骨幹端軟骨異形成症
,
metaphyseal chondrodysplasia
,
マキュージック型
,
type McKusick
,
小人症
,
dwarfism
pp.1225-1229
発行日 1985年10月25日
Published Date 1985/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907285
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抄録:Metaphyseal ChondrodysplasiaのMcKusick型と思われる1症例を経験したので報告する。症例は13歳男性で,既往歴,家族歴に特記すべき事はない.現病歴:出生後,特に問題なく成長.1歳頃より頭髪が金髪へと変化.6歳頃より低身長が著しくなった.膝関節痛の為,1984年4月某医受診し,レ線にて膝関節周辺部のmetaphysisの異常陰影を指摘された.現症:身長・128.4cm,体重・28kg.指尖間距離・139cm.上肢の発育障害を殆んど認めない下肢短肢型小人症.毛髪は繊細な金髪で,手指末節および中節部の短縮,爪の変形短縮を認めた.知的発達の異常はなかった.レ線上,大腿骨遠位,脛骨,腓骨近位および遠位のmetaphysisの不整と骨硬化像を認めた.血液生化学検査で,電解質等特に異常はなかったが,免疫学的検査で,B-cell数,IgAの減少,またPHAによるblastogenesisでやや低値を示し,液性免疫および細胞性免疫異常の可能性が示唆された.
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