Japanese
English
臨床経験
spondylo-metaphyseal dysplasiaの1症例
A Case of Spondylo-Metaphyseal Dysplasia
加藤 知里
1
,
舩橋 建司
2
,
大脇 甲哉
1
,
近藤 桂一
1
,
丹羽 滋郎
1
Chisato Katoh
1
1愛知医科大学整形外科学教室
2多治見市民病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Aichi Medical University
キーワード:
脊椎骨幹端異形成症
,
spondylo-metaphyseal dysplasia
,
O脚
,
bowleg
,
扁平椎
,
vertebra plana
Keyword:
脊椎骨幹端異形成症
,
spondylo-metaphyseal dysplasia
,
O脚
,
bowleg
,
扁平椎
,
vertebra plana
pp.835-838
発行日 1993年7月25日
Published Date 1993/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901157
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抄録:Spondylo-metaphyseal dysplasia(SMD)の一症例を経験したので,症状,X線所見について検討した.症例は,1987年9月4日生,女児.生直後に,左足部内反変形があり,装具療法にて軽快した.2歳4カ月時,下肢変形(O脚)を主訴に再度受診し,長下肢装具による治療を開始した.身長,体重は平均値であった.X線所見は長管骨骨幹端の不整像と全脊椎椎体に汎扁平椎を認め,また両手根骨は著明な発育遅延を呈しており,SMD Kozlowski型と診断した.4歳5カ月の現在,下肢変形は見られない.SMDにはKozlowski型をはじめとする5型があり,本邦においては1977年水島らが報告して以来27例の報告がある.これに自験例を加えて,症状,X線所見について検討した.初発症状は,下肢変形,歩容異常などの下肢症状が多い,X線所見では脊椎の扁平化,長管骨骨幹端の変化,手根骨の低形成を呈するものが多い.
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