Japanese
English
臨床経験
膝蓋骨化膿性骨髄炎の1例
A Case of Osteomyelitis of the Patella
浪花 紳悟
1
,
前山 巌
1
,
山上 剛
1
,
根津 勝
1
,
松井 美房
2
Shingo Naniwa
1
1鳥取大学医学部整形外科学教室
2済生会江津病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tottori University, School of Medicine
キーワード:
膝蓋骨
,
patella
,
骨髄炎
,
osteomyelitis
Keyword:
膝蓋骨
,
patella
,
骨髄炎
,
osteomyelitis
pp.1219-1222
発行日 1985年10月25日
Published Date 1985/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907284
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:9歳男児で発熱と左膝関節痛を初発症状とし,X線上初診時より左膝蓋骨近位端に骨透亮像を示す症例を経験した.血液学的に炎症所見,シンチグラフィーにて膝蓋骨に異常集積,CTにてlow density areaを認めた.病変部より菌の同定は不能であったが,同部の組織学的検索にて非特異的炎症像を認め保存的治療(安静と抗生剤の投与)にて良好な経過をとった.
以上より比較的稀とされる膝蓋骨骨髄炎と診断した症例を報告すると共に急性骨髄炎ではX線上発症より2〜3週後に異常陰影が出現するとされているが本症例における初診時ののう腫状陰影ならびに経過について考察した.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.