Japanese
English
論述
腰仙部神経根症状に関する神経根ブロックの治療効果
Therapeutic Effect of Nerve Root Infiltration for Radicular Symptoms in Lumbar Spine Diseases
松井 達也
1
,
菊地 臣一
1
,
星加 一郎
1
,
蓮江 光男
1
Tatsuya Matsui
1
1日本赤十字社医療センター整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Japan Red Cross Medical Center
キーワード:
腰部脊柱疾患
,
lumbar spine disease
,
神経根ブロック
,
nerve root infiltration
,
神経根症状
,
radicular symptoms
,
保存療法
,
conservative treatment
Keyword:
腰部脊柱疾患
,
lumbar spine disease
,
神経根ブロック
,
nerve root infiltration
,
神経根症状
,
radicular symptoms
,
保存療法
,
conservative treatment
pp.1019-1026
発行日 1985年9月25日
Published Date 1985/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907254
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抄録:根性疼痛を主訴として入院精査し,退院後6カ月以上経過した腰仙部主要疾患260例を対象として,神経根ブロックの疾患別および症状別にみた有効率,治療効果の早期予測の可能性などにつき検討した.結果は以下の通りである.
①神経根ブロック有効率は全体として28.5%であり,脊椎症にもっとも高く,ついで椎間板ヘルニアと変性すべり症であった.また脊椎症における間欠跛行例に対し有効率が高かった.②治療効果は第1回の診断手技としての本法実施後24時間の時点でほぼ予測可能であり,治療効果のあった例ではその効果は少なくとも平均1〜2年持続している.③保存療法の最後の手段として,手術に進む前に実施する価値のある治療法であり,とくに再手術例に対しては試みられるべき方法であると言える.
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