Japanese
English
臨床経験
手根骨に発生した外骨腫の1例
A Case Report of the Exostosis in the Carpals
柳田 雅明
1
,
松林 経世
1
,
坂巻 豊教
1
,
持田 譲治
1
,
中村 洸
1
,
矢部 裕
2
Masaaki Yanagida
1
1平塚市民病院整形外科
2藤田学園保健衛生大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hiratsuka Shimin Hospital
キーワード:
手根骨
,
carpals
,
外骨腫
,
exostosis
Keyword:
手根骨
,
carpals
,
外骨腫
,
exostosis
pp.989-992
発行日 1985年8月25日
Published Date 1985/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907248
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抄録:軟骨性外骨腫は長管骨のmetaphysis近くに発生するものが最も多く,手根骨に発生することは極めて稀である.われわれは,15歳男性で左手根骨に発生した外骨腫の症例を経験し,腫瘍摘出術を行った.摘出された標本は,主に月状骨からのものと三角骨からのものの2個で,組織学的にもosteochondromaと確認した.一般にmetaphyseal exostosisの場合,巨大なものあるいは障害の著しいものを除いて,成長終了まで手術を待期することが多いが,本症例のような短骨に発生したexostosisや,epiphyseal exostosisでは,変形や機能障害の原因となることが多いので,成長終了前においても手術適応があると考えられる.本症例も,術後機能改善を得ることができた.
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