Japanese
English
臨床経験
鎖骨遠位部に発生した骨軟骨腫の1例
A Case of Osteochondroma in the Distal Part of the Clavicle
洪 定男
1
,
福島 稔
1
,
田名部 誠悦
1
,
桑原 紀之
2
,
高橋 清輝
3
Sadao Koh
1
1福島整形外科病院
2順天堂大学病理学教室
3順天堂大学整形外科学教室
1Fukushima Orthopedic Surgery Hospital
キーワード:
外骨腫
,
exostosis
,
骨軟骨腫
,
osteochondroma
,
鎖骨
,
clavicle
,
膜性骨化
,
membranous ossification
Keyword:
外骨腫
,
exostosis
,
骨軟骨腫
,
osteochondroma
,
鎖骨
,
clavicle
,
膜性骨化
,
membranous ossification
pp.303-306
発行日 1986年3月25日
Published Date 1986/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907373
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抄録:発生部位としては稀な鎖骨遠位部より発生した孤立性骨軟骨腫の1例を報告した.症例は右鎖骨部腫瘤を主訴とした21歳の女性である.鎖骨に発生した孤立性骨軟骨腫は全国骨腫瘍登録—覧表(1972年〜1982年)ではわずか18例であり,Schajowiczによれば骨軟骨腫783例中1例のみである.いずれの報告でも鎖骨のどの部位に発生したかの記載については不明確である.鎖骨の骨端線は近位のみに存在するが,膜性骨化を呈する鎖骨遠位部に発生したものは極めて稀と思われる.本症例の病因としてVirchowの仮説に加えて,微少刺激なども考慮する必要があるように思われた.
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