Japanese
English
特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)
人工椎体による脊柱再建手術
Salvaging Surgery for Malignant Spinal Tumor with Prosthesis
冨士 武史
1
,
米延 策雄
1
,
藤原 桂樹
1
,
山下 和夫
1
,
江原 宗平
1
,
小野 啓郎
1
,
岡田 孝三
2
,
土井 照夫
3
,
天野 敬一
3
,
前野 岳敏
3
,
山本 利美雄
4
,
原田 憲正
4
,
荻野 洋
5
,
川津 伸夫
5
Takeshi Fuji
1
1大阪大学医学部整形外科学教室
2香川医科大学医学部整形外科学教室
3大阪労災病院整形外科
4大阪厚生年金病院整形外科
5星ケ丘厚生年金病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Osaka University Medical School
キーワード:
脊椎前方固定
,
anterior spinal fusion
,
脊椎転移
,
spinal metastasis
,
人工椎体
,
prosthesis
,
脊椎腫瘍
,
spinal tumor
,
instrumentation
Keyword:
脊椎前方固定
,
anterior spinal fusion
,
脊椎転移
,
spinal metastasis
,
人工椎体
,
prosthesis
,
脊椎腫瘍
,
spinal tumor
,
instrumentation
pp.539-547
発行日 1985年4月25日
Published Date 1985/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907185
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抄録:1969年以来大阪大学整形外科ならびに当科関連病院整形外科において,脊椎悪性腫瘍に対して人工椎体を用いた脊柱再建手術を施行した22例の臨床例をretrospectiveに検討して以下の知見を得た.
1)悪性腫瘍により脊椎の椎体部分が破壊され疼痛・麻痺を生じている場合,罹患椎体が隣接する2椎体以下で患者の生命的予後が比較的良好な場合には,人工椎体を用いた脊柱再建手術が有効で,その手術効果はterminal stageまで持続する.
2)人工椎体は単なるスペーサーという意味だけでなく,骨セメントを用いて隣接椎体に固定することによって安定した脊柱が得られる.従って人工椎体は前方の強力なspinal instrumentationと考えてよく,他の内固定器具の併用は原則として必要とせず早期離床が可能である.
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