Japanese
English
論述
転移性脊椎腫瘍に対する手術的治療とその成績
Surgical Treatment of Metastatic Spinal Tumors
川井 章
1
,
原田 良昭
1
,
杉原 進介
1
,
竹内 一裕
1
,
尾崎 敏文
1
,
井上 一
1
,
田中 雅人
2
,
甲斐 信生
2
,
中原 進之介
2
Akira Kawai
1
1岡山大学医学部整形外科学教室
2国立岡山病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Okayama University Medical School, Faculty of Medicine
キーワード:
脊椎転移
,
spinal metastasis
,
手術的治療
,
surgical treatment
,
予後
,
prognosis
Keyword:
脊椎転移
,
spinal metastasis
,
手術的治療
,
surgical treatment
,
予後
,
prognosis
pp.577-583
発行日 2001年5月25日
Published Date 2001/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903274
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抄録:1990~1999年の10年間に当科で外科的治療を行った転移性脊椎腫瘍87例の治療成績を検討した.術式は後方法68例,前方法10例,前方十後方法4例,脊椎全摘術5例であった。手術による疼痛,麻痺,ADLの改善率は各々81.9%,50.6%,60.3%,有効率は88.0%,54.2%,60.3%であった.全症例の手術後累積生存率は1年:57.3%,2年:35.4%,3年:22.1%であった.肺癌,肝癌例は術後1年以内に大多数の症例が死亡していた.転移性脊椎腫瘍に対して,よりevidence-basedな治療方式を確立するためには,正確な予後予測に基づいたprospective studyを行うことが重要である.
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