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手術手技シリーズ 脊椎の手術・30
胸椎および胸腰椎の手術 脊椎腫瘍に対する手術—椎体全剔出術について
Surgical Technique for the Spinal Tumors: Total Spondylectomy
原田 征行
1
Seiko Harata
1
1弘前大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
脊椎腫瘍
,
spinal tumor
,
椎体全剔出術
,
total spondylectomy
,
脊椎インストルメント
,
spinal instrument
,
前方および後方侵襲
,
anterior and posterior approach
,
術前検査
,
preoperative examination
Keyword:
脊椎腫瘍
,
spinal tumor
,
椎体全剔出術
,
total spondylectomy
,
脊椎インストルメント
,
spinal instrument
,
前方および後方侵襲
,
anterior and posterior approach
,
術前検査
,
preoperative examination
pp.1171-1179
発行日 1985年10月25日
Published Date 1985/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907276
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はじめに
脊椎腫瘍の手術的治療は腫瘍が良性か悪性かによって異なる.腫瘍が脊髄,神経根を圧迫し麻痺症状を来たしたものではその腫瘍を切除しなければならない.腫瘍による病的骨折があれば疼痛が強く,また骨折片が脊柱管内に突出し脊髄を圧迫する場合も手術的な適応がある.
良性腫瘍では外骨腫などが脊柱管内に及んだときは脊髄圧迫症状を呈するので腫瘍を全剔出すべきである.軟骨腫,良性骨芽腫などで腫瘍が大きく,疹痛・機能障害の原因となれば切除すべきである.類骨腫は関節突起に多く発生し強い自発痛もあり,側彎を示すこともあり,診断が確定すれば切除すべきである.椎体に発生する巨細胞腫,動脈瘤様骨のう腫,血管腫は病的骨折を起こし易く手術適応となる.
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