Japanese
English
臨床経験
腰椎破裂骨折に対する単椎間の除圧固定術の経験
Anterior Decompression and Single Segmental Spinal Interbody Fusion for Lumbar Burst Fracture
阿部 栄二
1
,
佐藤 光三
1
,
奥山 幸一郎
1
,
島田 洋一
1
,
千葉 光穂
2
,
水谷 羊一
3
Eiji Abe
1
1秋田大学医学部整形外科
2秋田労災病院
3山本組合総合病院
1Department of Orthopaedic Surgery, Akita University School of Medicine
キーワード:
破裂骨折
,
burst fracture
,
前方除圧
,
anterior decompression
,
脊椎前方固定
,
anterior spinal fusion
Keyword:
破裂骨折
,
burst fracture
,
前方除圧
,
anterior decompression
,
脊椎前方固定
,
anterior spinal fusion
pp.631-635
発行日 1993年5月25日
Published Date 1993/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901123
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抄録:脊椎破裂骨折に対する手術術式として損傷椎体を挟んだ2椎間固定術が一般的であるが,破裂骨折の中で最も多い損傷型であるDenis分類のB型では上位終板の損傷は著しいが,椎体下半分の損傷は比較的軽微で,これを温存した単椎間の除圧固定が可能な例が少なくない.我々は手術を行った27例のB型破裂骨折の中で5例にこの術式を用い,合併症もなく,全例良好な成績が得られた.他の22例のB型破裂骨折にはKaneda deviceを用い2椎間固定を行ったが,これらの手術例を再検討してみると,その60%は単椎間固定が可能であったと思われた.単椎間固定を行った5例の中でinstrumentを使用しなかった3例では4~8°の矯正損失があったが,Kaneda deviceを用いた2例では矯正損失はみられなかった.
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