Japanese
English
特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)
転移性脊椎腫瘍にたいするceramic spacer replacementの適応と意義
Ceramic Spacer Replacement for Metastatic Spinal Tumors
舘崎 慎一郎
1
,
辻 陽雄
1
,
加藤 義治
1
,
松井 寿夫
1
,
米沢 孝信
1
,
関戸 弘通
1
,
小坂 泰啓
1
,
八島 省吾
1
Shin-ichiro Tatezaki
1
1富山医科薬科大学整形外科学教室
1Toyama Medical and Pharmaceutical University
キーワード:
metastatic spinal tumor
,
anterior body fusion
,
ceramic spacer
,
spinal instrumentation
Keyword:
metastatic spinal tumor
,
anterior body fusion
,
ceramic spacer
,
spinal instrumentation
pp.527-537
発行日 1985年4月25日
Published Date 1985/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907184
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抄録:癌の脊椎転移による激しい疼痛や脊髄障害併発例において,一時的にせよそれらを解決し余生を苦痛なく過させるようにすることは意義深いことである.すべての脊椎レベルに対応できるようにmodular systemにてceramic spacerを作製し代用椎体として使用した.症例は計9例10椎体であり,その内訳は,頸椎3,胸椎5,腰椎2,原発は乳癌3,胃癌2,腎癌2,子宮癌,甲状腺癌,前立腺癌各1である.生理的前彎である頸椎,腰椎にたいしてはプレート固定の併用,胸椎にたいしてはspacerをdualに使用し,全例にbone cementが併用された.放射線療法は,前立腺癌を除く全例にたいして併用された.全例術後,疼痛の寛解がみられた.神経症状も全例に改善がみられ,多発性骨転移による下肢病的骨折の例および麻痺出現から手術までに4カ月経過した1例は車椅子生活にとどまったが,他全例は歩行可能状態にまで改善した.術後臥床期間は最長3週間であり,短期離床が可能であった.
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