特集 Spinal Instrumentation(第13回脊椎外科研究会より)
座長総括/「Ⅳ.腰椎—Posterior Instrumentation (SSI)—」の部
井上 駿一
1
Shunichi Inoue
1
1千葉大学医学部整形外科学教室
pp.335-337
発行日 1985年4月25日
Published Date 1985/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907157
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このセッションは主として分離・辷り症,脊柱管狭窄症に対するPosterior instrumentation,中でも近年側彎症に広く行われているLuque segmental spinal instrumentation(SSI)の本症への応用と手術成績を中心とし7名の演者により発表が行われた(表).各演者の発表の要旨を以下まず紹介したい.
22席渡辺(京都府立大)は11歳,IV度の高度辷り症に対しhalo-pelvic traction(H-P)→wire reduction(Ōki)→anterior interbody fusion(ABF)→Luque SSIを行い直後より歩行を許可した良好例について述べた.23席里見(慶大)は下垂症2例を含む50%以上の高度辷り症7例の治療経験を報告した.50%〜74%の辷りの症例には逆向きsacral hookに腰椎彎曲にそってcontourをつけたHarrington square rodを使用しposterolateral fusionの後に1期的あるいは2期的にABFを行った.
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