Japanese
English
シンポジウム 人工股関節再手術例の検討
THR再手術例の検討
Problems of Total Hip Replacement Treated by Reoperation
岩崎 勝郎
1
,
池田 定倫
1
,
前田 謙而
2
,
高須賀 良一
3
Katsuro IWASAKI
1
1長崎大学医学部整形外科学教室
2国立嬉野病院整形外科
3長崎労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery Nagasaki University School of Medicine
キーワード:
股関節全置換術
,
THR
,
感染
,
infection
,
ゆるみ
,
loosening
,
脱臼
,
dislocation
,
再手術
,
reoperation
Keyword:
股関節全置換術
,
THR
,
感染
,
infection
,
ゆるみ
,
loosening
,
脱臼
,
dislocation
,
再手術
,
reoperation
pp.1099-1107
発行日 1982年11月25日
Published Date 1982/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906633
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はじめに
THR後に起る局所の合併症には,感染,脱臼,大転子の偽関節,socketやstemのゆるみ,大腿骨骨折,stemの折損などが挙げられ,それらはその程度や病態に応じて再手術が必要となってくる.そしてこのような再手術例は,THRの症例が増加すればするだけ,また術後の経過年数が長くなればなるだけ増加していくことはいうまでもない.しかし,この再手術は,Hooglandら6)も指摘しているごとく,第1回目のTHRに比較すると技術的にも困難であり,予後も決して満足すべきものではない.そういう点からも股関節外科におけるTHRの問題点は,そのdesign,手技,適応,予後などの論議をへて,今や合併症に対する再手術の問題点が当面の課題となってきつつある.
この論文では,われわれがこれまで行ったTHR再手術例の経験をふまえて,その適応や手技などの問題点に検討を加える.
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