Japanese
English
シンポジウム 人工股関節置換術—この10年の結果をふりかえって
合併症と腰曲がり症例に対する工夫
Complications of THR and Special Techniques in Applyig this opertion for Cases with Lumbar Kyphosis
祖父江 牟婁人
1
Muroto SOFUE
1
1新潟大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Niigata University School of Mcdicine
キーワード:
全人工股関節置換術
,
THR
,
合併症
,
complication
,
腰椎後彎
,
lumba kyphosis
,
脱臼
,
dislocation
Keyword:
全人工股関節置換術
,
THR
,
合併症
,
complication
,
腰椎後彎
,
lumba kyphosis
,
脱臼
,
dislocation
pp.173-182
発行日 1981年2月25日
Published Date 1981/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906287
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はじめに
股関節全置換術は,高度に破壊され機能を失った股関節に対して,無痛性,支持性そして可動性の3者全部を再獲得させるという点で,画期的な手術であり,その術後成績では人体の各関節のうちでも最も安定した成績が得られることは周知のとおりである.しかしながら一方では,その施行例が増加し,経過年数も長くなるとともに,合併症,続発症も著しく増加しており,手術の際の技術的な点はもちろん,人工関節の材質,その固定法などに恒久的安全性という点で今後の改良の余地を残していることは,多くの報告によっても明らかである1〜5).今回,合併症,続発症(以下まとめて合併症と呼ぶ)を起こしたわれわれの症例を分析することにより,その予防策を検討した.
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