Japanese
English
論述
頸椎症によるdissociated motor loss syndrome手術例の検討
Clinical Study in the Post-operative Cases of Dissociated Motor Loss Syndrome in the Cervical Spondylosis
野口 耕司
1
,
飯田 寛和
2
,
林 泰一
2
,
松田 英雄
3
Koji NOGUCHI
1
1川崎医科大学整形外科
2静岡労災病院整形外科
3大阪市立大学医学部整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Kawasaki Medical School
キーワード:
頸椎症
,
cervical spondylosis
,
解離性筋萎縮
,
dissociated motor loss
,
頸椎症性筋萎縮
,
cervical spondylotic amyotrophy
Keyword:
頸椎症
,
cervical spondylosis
,
解離性筋萎縮
,
dissociated motor loss
,
頸椎症性筋萎縮
,
cervical spondylotic amyotrophy
pp.1087-1098
発行日 1982年11月25日
Published Date 1982/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906632
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はじめに
Keegan(1961)3)によって初めて報告された頸椎症に伴って発症するdissociated motor loss syndromeは,最近報告が散見されるようになり,さほどめずらしいものではないようである.この疾患の原因として,Keeganや大田5)は解剖所見から,椎間孔で骨棘によって前根が選択的に障害を受けるためとしている.また柳8),祖父江7)等は神経学的所見から,脊髄前角に限局した循環障害に起因するものと推論している.治療方法はほとんどの報告で,前方及び前外側部の除圧及び固定が行われ,一部にlateral laminectomyやforaminotomyが行われている.私達も過去6年間に6症例の手術例を経験したが,その治療成績は満足できるものではなかった.このため個々の症例についてその特徴を分析し,特にfollow up時に撮影したCT像から手術部位に再検討を加え,また脊髄自体のCT所見についても検討を試みた.
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