Japanese
English
論述
進行乳癌,とくに骨転移癌に対する化学療法の試み
Clinical Study of Advanced Breast Cancer with Skeletal Involvement Special Reference to the Role of Systemic Chemotherapy
梅田 透
1
,
高田 典彦
1
,
保高 英二
1
,
遠藤 富士乗
2
Tohoru UMEDA
1
1千葉県がんセンター整形外科
2千葉大学医学部整形外科学教室
1Chiba Cancer Center Hospital, Division of Orthopedic Surgery
キーワード:
進行乳癌
,
advanced breast cancer
,
化学療法
,
chemotherapy
,
骨転移
,
bone metastasis
,
メソトレキセート
,
Methotrexate
Keyword:
進行乳癌
,
advanced breast cancer
,
化学療法
,
chemotherapy
,
骨転移
,
bone metastasis
,
メソトレキセート
,
Methotrexate
pp.459-469
発行日 1982年5月25日
Published Date 1982/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906543
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
乳癌は従来より経過が長く,しかも最も高頻度に骨転移を起こしやすい悪性腫瘍のひとつと考えられている.このため骨転移による疼痛,時には病的骨折,脊髄麻痺を生じ,われわれ整形外科を受診する症例も少なくない.しかしこれら進行乳癌は一般的に末期癌と考えられ,積極的かつ系統的に治療が行われることはほとんどなく,対症的治療にとどまることが多かった.そこで今回われわれは,他医にて原発巣手術後に骨転移または骨転移に肺転移を合併した進行乳癌症例に対して全身化学療法を中心とした治療を行い,比較的良好な成績を得たので中間的ではあるが,われわれの治療経験の概略を述べるとともに現在における進行乳癌に対する治療法について考察を行った.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.