Japanese
English
手術手技シリーズ 脊椎の手術・6
Degenerative spondylolisthesisに対する後方術式
Operative Treatment of Degenerative Spondylolisthesis: Posterior Approach
蓮江 光男
1
,
菊地 臣一
1
Mitsuo HASUE
1
,
Shinichi KIKUCHI
1
1日赤医療センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Japan Red Cross Medical Center
キーワード:
無分離すべり症
,
degenerative spondylolisthesis
,
手術的療法
,
operative treatment
,
後方手術
,
posterior approach
,
腰部脊柱管狭窄
,
lumbar spinal stenosis
Keyword:
無分離すべり症
,
degenerative spondylolisthesis
,
手術的療法
,
operative treatment
,
後方手術
,
posterior approach
,
腰部脊柱管狭窄
,
lumbar spinal stenosis
pp.471-478
発行日 1982年5月25日
Published Date 1982/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906544
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
Degenerative spondylolisthesisに対する手術術式は,辷り椎と下位脊椎間の固定術と,神経組織への圧迫の除圧術とに大別される.これらの術式を単独で用いるか両者を併用するか,侵入路は前方か後方か,辷りの整復をするかしないか,内固定すなわちspinal instrumentationを併用するかどうか,などにより術式は異なってくる.しかし,一般に腰椎部疾患について言えることだが,臨床診断名と個々の症例にみられる病態ひいては症状発現機序は,一対一の対応とはならない.一つの病名の下にいくつかの病態が含まれ,その中のいずれが症状の主因をなしているかにより,治療法特に手術術式を変更することがあるわけで,手術成績を論ずる場合にもどのような症例群を対象にしたかの吟味が重要である.
本症の病因論には未だ議論の余地が残されており,病態も他疾患以上に多彩であるので,症例ごとに主たる病態を見極め,さらに年齢などの他の要素も考慮に入れて,もっとも適した手術術式を選択することが大切である.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.