特集 Multiply operated back
総括/検査所見の部
平林 洌
1
Kiyosh HIRABAYASHI
1
1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
pp.328-329
発行日 1981年4月25日
Published Date 1981/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906317
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第1席の小田(山口大)は,ヘルニア再手術23例のミエロ所見について述べ,再手術成績と比較した.そのミエロ像を,ヘルニア所見(8例),ヘルニア+癒着所見(8例),癒着所見(7例)の3群に分けた.ヘルニア所見を示した8例のうち,6例は再発であり,再手術後8年の成績は良好であつたのに対し,癒着所見を示した症例では不良であつたという.したがつて癒着所見が主の場合には,再手術の適応か否かを慎重に検討するべきとした.再手術はいずれも後方侵襲によつてなされており,当然の結論と思われた.
河端(虎の門)は,ヘルニア所見8例の原因は「見逃し」なのか,「郭清不十分」にあるのかと質したのに対し,演者は3例は見逃し,5例は長期後に再発症したため,郭清不十分とした.
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