論述
変形性股関節症大腿骨頭における骨嚢包の発生と進展
濱淵 正延
1
Masanobu HAMABUCHI
1
1京都大学医学部整形外科学教室
pp.900-909
発行日 1978年10月25日
Published Date 1978/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905782
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はじめに
変形性股関節症(以下,変股症と略す)における大腿骨頭には多彩な病変が認められるが,そのなかでも骨嚢包の発生は最も興味深く重要な病変である.
欧米においては,一次性変股症における大腿骨頭の病理学的検索は古くよりなされ,多くの報告がある3,4,10,12,18,20).またわが国でも変股症の病理に関する研究がなされたが1,5,7,22),骨嚢包形成機転に関しては十分な解明がなされているとはいえない.
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