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特集 変形性関節症の診断と治療――保存的治療から再生医療まで
Ⅵ章.変形性股関節症
7.変形性股関節症への進展を予防するための股関節鏡視下手術(関節唇損傷,大腿骨寛骨臼インピンジメント)
Effectiveness of hip arthroscopy for osteoarthritis
村田 洋一
1
,
内田 宗志
1
Y. Murata
1
,
S. Uchida
1
1産業医科大学若松病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Wakamatsu Hospital of the University of Occupational and Enviromental Health, Kitakyushu
キーワード:
FAI
,
labral tear
,
hip
,
arthroscopy
Keyword:
FAI
,
labral tear
,
hip
,
arthroscopy
pp.628-634
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_628
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は じ め に
股関節鏡は,大腿骨寛骨臼インピンジメント(femoroacetabular impingement:FAI)をはじめとした股関節疾患を最小侵襲で治療することを可能とする.当院でFAIに対して股関節鏡視下手術を行った症例は,比較的良好な成績が得られている1~3).一方で,すでに変形性股関節症へと進行した股関節唇損傷例に対する股関節鏡視下手術は,2年以内に人工股関節全置換術(THA)を要する頻度が高く,推奨されない4).本稿では,変形性股関節症へと進行するのを予防するために,股関節鏡視下手術の際に留意している点を中心に述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2023