Japanese
English
論述
変股症骨嚢包の発生および存在に対する生体力学的解析
Cyst Formation in Osteoarthritic Femoral Head: Biomechanical Analysis Using Finite Element Method
上尾 豊二
1
,
中村 孝志
1
,
奥村 秀雄
1
,
山室 隆夫
1
,
堤 定美
2
Toyoji Ueo
1
1京都大学医学部整形外科学教室
2京都大学医用高分子センター
1Department of Orthopedic Surgery, Faculty of Medicine, Kyoto University
キーワード:
変形性股関節症
,
osteoarthritis of the hip
,
有限要素法
,
finite element method
,
骨嚢包
,
bone cyst
,
生体力学
,
biomechanics
,
ウォルフ応変則
,
Wolff's transformation law
Keyword:
変形性股関節症
,
osteoarthritis of the hip
,
有限要素法
,
finite element method
,
骨嚢包
,
bone cyst
,
生体力学
,
biomechanics
,
ウォルフ応変則
,
Wolff's transformation law
pp.1239-1248
発行日 1983年12月25日
Published Date 1983/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906863
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はじめに
変形性股関節症は主に関節の力学的破綻によって生ずるものと考えられる.したがって,その力学的な破壊作用に対して生体よりの防禦的な反応が生じてくる.骨は増大する応力に対して強い骨梁を形成し,骨棘を形成して荷重面積を増大させようとする.ところで,もう一つの変股症の主な所見である骨嚢包はどのような生体力学的背景を持って形成され,そして形成された嚢包はどのような意味を持っているのであろうか.単に否定的な存在なのか,それとも防禦作用の一翼を担っているのかを明らかにするために,有限要素法を用いて理論的な解析を試みた.
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