臨床経験
注射によると思われる殿筋拘縮症31例の臨床的検討
中村 武
1
,
高橋 公
1
,
黒羽根 洋司
1
,
新井 実
1
,
岩瀬 育男
1
,
田島 健
2
,
佐藤 喜三郎
3
,
倉持 英輔
4
Takeshi NAKAMURA
1
1福島県立医科大学整形外科学教室
2福島日赤病院整形外科
3保原中央病院整形外科
4国立郡山病院整形外科
pp.581-587
発行日 1978年6月25日
Published Date 1978/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905728
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はじめに
注射による筋性障害については,大腿四頭筋および三角筋拘縮症等が報告されているが,殿筋拘縮例の報告は少ない.しかるに我々は昭和49年,50年の自主検診および福島県検診で,殿筋拘縮症例を多数診察したので,長期follow up例を加えて,31例について臨床的に分析検討し,殿筋拘縮症の検査法および障害度判定基準の私案と殿筋拘縮症の概要について報告し注意を喚起したい.なお,ここにのべる検査法は日本整形外科学会筋拘縮症委員会に私案として提出したものである.
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