臨床経験
頸部脊椎症性筋萎縮(祖父江)症例の経験
古川 浩三郎
1
,
倉持 英輔
1
,
白沢 栄嗣
1
,
新井 実
1
,
田島 健
2
,
高橋 功
2
,
堀川 哲男
2
,
阿部 孝一
2
,
星野 亮一
3
Kozaburo FURUKAWA
1
1国立郡山病院整形外科
2福島赤十字病院整形外科
3福島医科大学整形外科学教室
pp.1152-1156
発行日 1978年12月25日
Published Date 1978/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905824
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頸部脊椎症の臨床症状は,多彩であり,種々病型分類も試みられているが,日常診療上その診断に苦慮する症例も少なくない.Keegan6)によるdissociated motor loss,または祖父江11)のいう頸部脊椎症性筋萎縮の症例は,筋萎縮,筋力低下が顕著であるのに比し,知覚障害が無いかあつても僅かである点で,頸部脊椎症の臨床症状としては,非定型的であり,診断治療上問題点を有し,またその発症機転については興味の持たれるところである.
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