特集 脊椎の炎症性疾患
総括
結核性炎症の治療の部
大谷 清
1
,
井上 駿一
2
Kiyoshi OHTANI
1
1国立療養所村山病院整形外科
2千葉大学医学部整形外科学教室
pp.416-418
発行日 1978年4月25日
Published Date 1978/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905710
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第1席の名古屋保健衛生大吉沢氏らは7例に対する前方侵襲根治手術の経験を発表され,いずれも難治例で,高度亀背矯正の1例を含めてすばらしい成績であつた.吉沢氏は未だ脊椎カリエスは不治の病として医学の恩恵に浴していない患者もいることを指摘している.
第2席の島根県立中央病院富永氏らは過去10年間に33例の脊椎カリエスを経験され,平均年齢は53歳で,11例に保存的治療,22例に手術的治療を施行した.治療の見解として麻痺のない例は保存的治療を原則とし,その結果により手術を選ぶ.手術は後方進入,前方進入を採るが,前者は主として高齢者に,後者は全身状態良好例としている.
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