特集 胸椎部ミエロパチー
胸椎後縦靱帯骨化に対する椎弓切除術の経験
村上 弓夫
1
,
馬場 逸志
1
,
木村 治
1
,
久保田 政臣
1
,
新谷 貫之
1
,
吉村 理
1
,
中崎 哲郎
1
,
小山 鉱三
2
,
坂 信一
2
,
住元 吉明
2
Yumio MURAKAMI
1
1広島大学医学部整形外科学教室
2府中総合病院整形外科
pp.345-352
発行日 1977年4月25日
Published Date 1977/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905511
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はじめに
胸椎の後縦靱帯骨化(以下PLLOと略す)は頸椎のそれに比し稀であるが,脊髄症状の合併頻度が高く,椎弓切除術の成績も不良である場合が多いことは,諸家の報告でよく一致しており治療上,問題の多い疾患の一つとされている.われわれは過去約6年間で広大ならびに関連病院で経験せる胸椎PLLOは19例であり脊髄症状を有するものは12例であつたが,そのうち6例に対して椎弓切除を行つた.症例数,術後経過年数ともに十分とはいえないがその成績を供覧しご批判を仰ぎたい.
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