論述
慢性関節リウマチにおけるMacIntosh膝関節形成術について
小林 勝
1
Masaru KOBAYASHI
1
1兵庫県リハビリテーションセンター整形外科
pp.238-244
発行日 1977年3月25日
Published Date 1977/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905489
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
慢性関節リウマチ(以下RA)におけるMac-Intosh膝関節形成術の成績では,Anderssonら(1974)の悲観的な報告(良好例38%,平均2.8年経過)以外では,いずれも本法の有効性を述べている.その良好例はJessopら(1972)の平均3年経過で42%から,Hastingsら(1973)の同一経過の87%の範囲に分散している2,10,12〜15).
本法適応の主条件は変形と骨破壊の程度に依存する.一方,骨萎縮を適応外に挙げたのは,Hendcrsonら(1969),Nelsonら(1971),Andcrssonら(1974)で,強度の骨萎縮を禁忌とした.Migrationの観点よりすれば,軽度の骨萎縮も無視できないと考える.しかもRAに必発である.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.