Japanese
English
論述
慢性関節リウマチにおける膝滑膜切除術の成績とその功罪
Follow-up study of synovectomy of the rheumatoid knee
広畑 和志
1
,
石川 斉
1
,
大野 修
1
Kazushi HIROHATA
1
1神戸大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Kobe University School of Medicine
pp.538-551
発行日 1979年6月25日
Published Date 1979/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905931
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最近,慢性関節リウマチ(RAと略す)における滑膜切除に対する批判が多い.例えば長期観察例では滑膜切除の効果は保存的療法のそれと変らないと疑問視する人や,炎症の抑制効果に否定的な見解をもつ人も現われている.ところが,米国リウマチ協会と英国リウマチ協会の主催で行なつた多施設での3年後の滑膜切除の効果判定2,3)をみると,全く相反する結果となつている.
常にRAの治療の原則はmedical treatmentにあると考え,私達も滑膜切除術の経年的な成績の推移と悪化傾向を懸念してきた.一方では長年にわたる関節の病態や病変の研究成果6,8,9)を根拠に滑膜切除術を現在でもRAの姑息的な局所療法として行なつている.
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