Japanese
English
臨床経験
平均9年の経過より見た変形性膝関節症におけるMacIntosh型脛骨板置換術の適応
The Place of MacIntosh Tibial Plateau Arthroplasty for Osteoarthritis of the Knee Joint
鳥巣 岳彦
1
,
森田 秀穂
2
Takahiko TORISU
1
,
Hideho MORITA
2
1大分医科大学整形外科学教室
2九州労災病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Medical College of Oita
キーワード:
膝関節
,
knee joint
,
MacIntosh型脛骨板
,
MacIntosh tibialplateau
,
変形性関節症
,
osteoarthritis
,
関節形成術
,
arthroplasty
Keyword:
膝関節
,
knee joint
,
MacIntosh型脛骨板
,
MacIntosh tibialplateau
,
変形性関節症
,
osteoarthritis
,
関節形成術
,
arthroplasty
pp.847-851
発行日 1982年8月25日
Published Date 1982/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906600
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脛骨板置換術は,大腿骨に対応する滑らかな関節面を金属の脛骨板で再建しても,新陳代謝を繰り返す関節軟骨と金属とでは硬度の違いがあり,関節軟骨に非生理的なストレスが加わるため,いずれ大腿骨顆部の関節面の器質的な変化が進展し疼痛が生じるのではなかろうか.したがって脛骨板置換術の寿命は短いのではないかと,その適応に不安と危惧を抱いたとしても当然である.
しかし実際に変形性膝関節症に手術を行い経過を観察してみると予想されたよりはるかに疼痛に対する訴えが少ない.可動域もまずまず良好で一部の患者は走ることも可能である.人工関節置換術より侵襲が少なく合併症もほとんどない.脛骨高位骨切り術に比べ早期より荷重歩行が可能である.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.