臨床経験
頸椎骨軟骨症の遠隔手術成績(5年以上経過観察例)の検討
手束 昭胤
1
,
山田 憲吾
1
,
野島 元雄
1
,
井形 高明
1
,
北上 靖博
1
,
米沢 元実
1
Akitsugu TEZUKA
1
1徳島大学医学部整形外科学教室
pp.677-683
発行日 1975年8月25日
Published Date 1975/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905223
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頸椎骨軟骨症は頸椎々間板,椎体の退行変性を基盤として,臨床的には神経根および脊髄圧迫症状を呈するものである.1925年Adsonによる頸椎々間板ヘルニアについての発表以来,数多くの報告がみられている.特に近年,この方面の診断および治療法の確立とともに整形外科方面では普遍的な疾患となつている.
私共の教室においても,昭和35年4月より昭和49年9月までの約14年6カ月間の頸椎,頸髄疾患に対する手術症例は108例であつたが,その中,頸椎骨軟骨症は47例で最も多く,経年的にその手術症例も増加してきている(第1表).
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