臨床経験
末梢神経原発性腫瘍について—Malignant Schwannomaを中心として
荻野 幹夫
1
,
浅井 春雄
1
,
阿部 光俊
2
,
林 泰史
3
,
鈴木 斌
4
Mikio OGINO
1
1国立病院医療センター整形外科
2帝京大学医学部整形外科学教室
3東京大学医学部整形外科学教室
4鈴木整形外科
pp.344-349
発行日 1975年4月25日
Published Date 1975/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905168
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要約
本文においては①末檎神経原発性腫瘍の理解を容易ならしめるために,神経支持組織たるSchwann細胞の由来と特徴について述べ,②Schwann細胞以外の起原を持つ腫瘍のないことを示し,③Schwann細胞よりの良性腫瘍としてneurilemomaとneurifibromaの2者の存在することとその差違について述べ,④Malignant schwannomaの発生はneurilemomaよりは認められず,neurofibromaより続発するか,または初めよりmalignant schwannomaとして発生することを述べ,⑤その臨床症状について自験例6例の簡単な報告を付し,⑥Malignant schwannoma(Neurilemoblastomaおよびplexiform neurofibromaを含む)の治療方針について述べた.
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