臨床経験
軟部悪性腫瘍150例の統計的観察
荻野 幹夫
1
,
蜂須賀 彬夫
1
,
古谷 誠
1
,
浅井 春雄
1
,
村瀬 孝雄
1
,
笹 哲彰
1
,
小坂 正
1
,
林 泰史
2
,
立石 昭夫
2
,
鈴木 斌
2
,
三上 隆三
3
,
井上 肇
3
,
山崎 典郎
4
,
二瓶 隆一
5
,
永野 柾巨
6
,
高橋 洋
7
,
山辺 登
8
,
栗村 仁
9
,
橋本 茂
10
,
司馬 正邦
11
,
東 博彦
12
Mikio OGINO
1
1国立病院医療センター整形外科
2東京大学医学部整形外科学教室
3聖路加国際病院整形外科
4都立墨東病院整形外科
5厚生中央病院整形外科
6佼成病院整形外科
7三楽病院整形外科
8茨城県立中央病院整形外科
9東京船員保険病院整形外科
10関東中央病院整形外科
11東芝中央病院整形外科
12埼玉医科大学整形外科学教室
pp.197-203
発行日 1977年2月25日
Published Date 1977/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905483
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はじめに
軟部悪性腫瘍中,整形外科で取り扱うことが多い四肢の骨外軟部組織原発性の悪性腫瘍については,昭和46年度より厚生省のがん特別研究班が認可され,登録例が増え診断もより正確になり,よい統計が得られつつある.著者の一人は,この統計とは別に昭和41年第39回日本整形外科学会総会において,東京大学関連各病院を昭和34年より40年までに訪れた同症例の113例について統計的観察を述べた6).本報告の後,一連の学園紛争があり,集められた貴重な資料の散逸と紛失があり,詳細を文献にすることがないままにされていたが,同資料の大部分が再利用できるようになつたので,昭和45年以降の自験例37例を加え,総計150例として統計的観察を行つた.前述の理由により,追跡調査が一部を除いて十分でない点に問題があるが,本統計の大部分は未登録例であると思われ,観察の価値があると考える.
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