カラーシリーズ 整形外科手術・9
腰椎侵襲法 2.下位腰椎
池田 亀夫
1
1慶応義塾大学整形外科
pp.288-291
発行日 1975年4月25日
Published Date 1975/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905159
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下位腰椎および仙椎に対しては腹膜外直達法を常用する.高度の腹膜外癒着が予想されるときは経腹膜的あるいは腹壁斜切開法を用いて到達する.
第3腰椎以下仙椎に対しては臍の上方約3横指部から恥骨結合上に至る正中線皮切(第1図)を常用する.第5腰椎以下の展開には臍以下の皮切でたりる,腹膜外式に病巣へ達する(第2図).輸尿管は腹膜につけたまま内方へ排する.左右いずれの側からでも侵襲できるが,左側侵襲は処置しやすい腹大動脈がよき指標となる.
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