Japanese
English
論述
下位腰椎損傷に対する手術治療の検討
Surgical Treatment of Lower Lumbar Spinal Injuries
浅野 聡
1
,
金田 清志
1
,
佐藤 栄修
1
,
鐙 邦芳
1
,
橋本 友幸
1
,
藤谷 正紀
2
Satoshi Asano
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
2北海道整形外科記念病院
1Department of Orthopaedic Surgery, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
脊椎損傷
,
spinal injury
,
下位腰椎
,
lower lumbar spine
,
破裂骨折
,
burst fracture
,
手術治療
,
surgical treatment
,
脊椎インストルメンテーション
,
spinal instrumentation
Keyword:
脊椎損傷
,
spinal injury
,
下位腰椎
,
lower lumbar spine
,
破裂骨折
,
burst fracture
,
手術治療
,
surgical treatment
,
脊椎インストルメンテーション
,
spinal instrumentation
pp.1245-1251
発行日 1991年11月25日
Published Date 1991/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900461
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抄録:比較的まれである第4腰椎以下の下位腰椎損傷に対する手術治療の特徴について検討した.手術施行後,1年以上の経過観察が可能であった24例(男13,女11)を対象とした.受傷時年齢は平均34歳,経過観察期間は平均4年10カ月であった.損傷部位はL4が18例,L5が4例,L5/6が2例で,損傷タイプは破裂骨折が22例と大多数を占めた.馬尾障害を11例,神経根障害を9例に認めた.手術は前方法8例,後方法12例,前方+後方法4例で,2例を除きspinal instrumentationを併用した.神経障害は1例を除いて改善した.下位腰椎損傷に伴う神経障害は後方除圧が可能であった.骨癒合が得られたのは19例(79%)で,偽関節はすべて前方手術例であった.transpedicular fixation systemを併用した後側方固定は,最小限の固定範囲で全例に骨癒合が得られ,生理的な腰椎前彎も保持できた.下位腰椎損傷には,transpedicular fixation systemを併用した後方除圧固定が有用である.
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