臨床経験
大腿骨顆上骨折に対するCast-Braceの応用例
村瀬 雅之
1
,
瀬尾 泰
1
,
平川 寛
1
,
高浜 晶彦
2
Masayuki MURASE
1
1中国労災病院整形外科
2神奈川リハビリテーションセンターリハ診療科
pp.1041-1048
発行日 1974年12月25日
Published Date 1974/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905117
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はじめに
大腿骨遠位端部骨折は,従来比較的頻度の少ないものであつたが,近年交通・労働災害の激増とともに増加の傾向にあり,骨折の形態も粉砕型あるいは開放性のものが多くなつて,また関節内骨折の型をとるものも少なくない.本骨折は,荷重と広い運動範囲を要求される膝関節機能に対する影響が大きいところから,障害を残しやすく,骨折治療のなかではむつかしいもののひとつとされている.
われわれは本骨折に対し,その骨折型に応じてBlade Plate. Tibia Bolt. 螺子・交叉性または逆行性髄内釘などにより,できるだけ解剖学的な整復と強固な内固定を行なつて,早期に運動練習することを原則としている.
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