論述
脊椎外科におけるHalo-Pelvic Traction(Pelvic-Hoop,Pelvic-Brace Pelvic-Cast)の応用について
井上 駿一
1
,
大木 勲
1
,
山下 武広
1
,
寺島 市郎
2
Shunichi INOUE
1
1千葉大学医学部整形外科学教室
2千葉市立病院整形外科
pp.490-503
発行日 1973年6月25日
Published Date 1973/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904851
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脊椎外科へHalo-Tractionが導入されたのは第1表に示すようにLos angelsのRancho Los Amigos病院のJ. PerryおよびV. Nickel(1959)1,2)をもつて嚆矢とする.彼らは第1図のごときHalo-Castを使用し1955年より1967年の11年間にポリオなどの麻痺性疾患を主体とする頸部のUnstable Spineなど204例に使用した.彼らは 1)三次元的に正確な位置のコントロールが可能であること,2)強固な固定力,3)装着簡易 4)合併症,とくに胸部合併症の防止 5)装着による不快感が少ない,などをHalo-castのもつ大きな特徴点としてあげた.第2図は筆者が1967年彼らの病院を訪れたときに見学したnursing careに便利なために作成されたHalo-castのmodificationたるcircle frameである.
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