学会印象記
第4回人工関節研究会をふりかえりて
諸富 武文
1
,
岡崎 清二
1
,
長井 淳
2
Takefumi MOROTOMI
1
1京都府立医科大学整形外科学教室
2京都大学医学部整形外科学教室
pp.472-474
発行日 1974年6月25日
Published Date 1974/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905003
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はじめに
第1回の人工関節研究会は京都大学伊藤鉄夫教授他のお世話により昭和46年1月,京都において発足した.それからすでに三年の月日が流れ,その間急速に人工関節手術に対する関心が高まり,かつ広く普及されるに従い,研究会に参加する医師の数も急激に増加してきた.
第四回人工関節研究会は京都府立医大がお世話することとなり,私はじめ教室員一同の運営のもとに昭和49年2月2日京都文化芸術会館において開催された.今年の冬は毎日のように雪が降つていたが,当日の朝は珍らしく晴れ上り,会場に向う私の頬に冷たい風が心地よく感じられた.今回の研究会の盛り上りは一段と高く,開演時にはすでに会場はほぼ満席の盛況であつた.その後も出席者数はどんどん増加し,定員500人の椅子席では足らず,補助席を追加したがなおも通路,休憩室,出入口まで会員であふれていた.この日の出席会員数は約650人にも達していたとのことであつた.昨年の参会者の数より推定して,500席位であれば充分と予想していた主催側はこの盛況にあわてさせられた.
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