座談会
先天性股関節脱臼における各種骨盤骨切り術の検討
河邨 文一郎
1
,
岩原 寅猪
2
,
山田 勝久
3
,
香川 弘太郎
4
,
泉田 重雄
5
,
島津 晃
6
1札幌医科大学整形外科
2慶応義塾大学
3横浜南共済病院整形外科
4兵庫県立こども病院整形外科
5慶応義塾大学整形外科
6川崎医科大学整形外科
pp.475-487
発行日 1974年6月25日
Published Date 1974/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905004
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河邨 先天股脱は昔は内反足とともに整形外科医のめしびつの1つといわれたものです.古くて,しかも新しい問題,整形外科のある限り非常に大きなテーマでありつづけるでしよう.
今日は,骨盤骨切り術の話,つまり観血的療法ということです.先天股脱の手術というものは非常にむずかしい点があるので,やらないで済めばそれにこしたことはないでしようが,やはり積極性を持つて取り組まねばならないような問題がある.坂口亮さんの本にも,私が前に河野左宙先生と学会で討論した時,若さのさかしらで河野先生を敗北主義だときめつけたことがありましたのを,その論争が大変面白かつたと書いてありますが,ともすれば敗北主義になりがちな自分達にむち打つて頑張つているのがわれわれの姿じやないかと思うのです.
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