外科学会から
第66回日本外科学会総会をふりかえつて
島田 信勝
1,2
1第66回日本外科学会総会
2慶応大学
pp.882-883
発行日 1966年7月20日
Published Date 1966/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204019
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私が会長に就任した時から今度の日本外科学会総会をどういう方針でやるべきかを色々考えてみましたが,ともかく次の2つを是非実現したいと念願しておつたのであります.
開会のときあるいは閉会のとき申し上げておきましたが,日本外科学会総会というものは,外科学会会員の総力をあげてやるべきもの,また今度の学会は東京開催だけに,会場の無理をしても日本外科学の進歩の現状をこの際できるだけ学会に画き出したいという考えでやつたわけです.ですから会場が飛び飛びになつておりましたがバスで連絡をとるとか,各会場の間を自衛隊の援助によつて電話の連絡をとるとか,そういう点で非常に苦労はありましたが,ともかく私なりの初めの目的が十分達し得たわけです.それで今回は新しい試みとして臨床示説scientific exhibitionなるものを特にやつてみたのです.また特別講演,招待講演,シンポジウム,教育講演その他一般演題についてはもちろん,こういうものの総力をあげて日本外科学の進歩の現状を全部出してみたい,というのが私の大きな念願と申しますか方針であつたわけです.これが十分とは言いかねますが,一応その目的を達し得たと思うのであります.
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