臨床経験
肘関節のpersistierender Knochenkernについて
鳥巣 岳彦
1
,
加茂 洋志
1
,
川嶌 真人
1
Takehiko TORISU
1
1九州労災病院整形外科
pp.1045-1050
発行日 1973年12月25日
Published Date 1973/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904927
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手根骨や足根骨部には多くの種子骨が存在し,しかも多くのvariationがあることはよく知られており,全て先天性の発育異常であると考えられている.
一方発育期の肘関節には多くの骨端核が存在することは衆知の事実であるが,平素我々が成人の肘関節のレ線写真を見ていて,極く稀に上腕骨内顆と滑車との間に小さな骨片が存在することに気付くことがある.一般にpersistierender Knochenkernと呼ばれるものがこれである.この骨片は形が時に大きかつたり,小さかつたりで,丸味を帯び骨梁が明らかである.
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