臨床経験
四肢軟部組織間葉系腫瘍の臨床病理学的検索
光田 健児
1
,
西 法正
1
,
金子 仁
2
,
堀口 親男
2
Kenji MITSUTA
1
1国立王子病院整形外科
2日本医科大学老人病研究所基礎部
pp.1037-1044
発行日 1973年12月25日
Published Date 1973/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904926
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はじめに
日常の整形外科,外科,皮膚科などの診療において四肢の軟部腫瘍に接する機会は,非常に多い.しかし,軟部組織腫瘍,特に悪性腫瘍は,診断および治療面で問題点を残しており,生命に対する予後も不良で,診断および治療法の進歩が一層望まれる分野である.整形外科領域において,生命に対する予後が不良である疾患として,骨悪性腫瘍があるが,骨腫瘍においては,全国的に登録制が普及し,診断,治療の面で有力な情報となり得るが,軟部組織腫瘍に関しては,未だ整備されておらず,全国的な登録制が望まれる,私達は四肢原発の軟部組織腫瘍を国立第一病院及び国立王子病院において集録し,臨床病理学的検討を行ない,併せて少数例ではあるが,直接検診,アンケートにより知り得た追跡調査の結果を報告し,若干の文献的考察を行なつた.
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