論述
脛骨顆間後窩骨折の治療
加茂 洋志
1
,
鳥巣 岳彦
1
Hiroshi KAMO
1
,
Takehiko TORISU
1
1九州労災病院整形外科
pp.644-650
発行日 1973年8月25日
Published Date 1973/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904870
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はじめに
膝関節の後十字靱帯脛骨付着部剥離骨折は関節内骨折であるために,膝関節機能に与える影響は大きく,単なる後十字靱帯断裂とは区別して考えなければならない.
後十字靱帯損傷は,十字靱帯損傷のうち,約20%を占めており,その損傷を部位的にみると,大腿骨付着部での断裂がもっとも多く,脛骨付着部断裂,脛骨付着部剥離骨折を伴うものがこれに続き,稀には,中央部での断裂があると言われている.このように従来,比較的稀とされた後十字靱帯脛骨付着部剥離骨折は,前十字靱帯脛骨付着部剥離骨折とともに最近の交通事故やスポーツ外傷の増加のために,増加の傾向にある.
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