論述
長管骨骨折の閉鎖性髄内釘骨接合術の新展開(螺子横固定と髄内圧迫固定法)について
山本 真
1
,
真角 昭吾
1
,
轟木 碩也
1
Makoto YAMAMOTO
1
1北里大学医学部整形外科学教室
pp.466-479
発行日 1973年6月25日
Published Date 1973/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904849
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まえがき
骨折癒合のための固定は"骨折端は骨が癒合するまで正しい位置に固定しておかねばならない"というBöhlerの原則として知られている."骨片間のnon unionの原因は不適当な固定である(Watson-Jones)""non unionは骨片の不完全な固定の例にもつとも多い(Cave)""骨折端における新骨形成は可能な限り絶対的に近い固定が重要である.骨片のすべての動きは仮骨を損傷する(Key & Conwell)""delayed unionのもつとも通常の原因は骨折部の回旋と剪力を生ずる不適当な固定と,骨癒合が完全になるまでの適当な固定が行なわれないことである(De Palma)""骨折部の固定が不充分で動揺する場合は癒合し難い(神中)""骨折治療にとつてもつとも大切なことは骨折部を整復し,immobilizationを完璧にすることである(天児)"と骨折部の固定の重要さが教えられてきた.
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