論述
先天股脱の予後—特に治療終了時と10年後レ線像との関連性について
岩崎 勝郎
1
,
渡辺 徹
1
,
井手 迪
1
,
渡辺 整
1
,
松本 直昌
1
Katsuro IWASAKI
1
1長崎大学医学部整形外科学教室
pp.322-333
発行日 1973年4月25日
Published Date 1973/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904828
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いとぐち
先天股脱に対する治療法の優劣に関しては古来より幾多の文献に論じられているが,しかし同じ方法で治療された先天股脱でもその遠隔成績はきわめてvarietyにとんでいることには驚かざるを得ない.このような成績の差というものが何に支配されて生じるかということは非常に大きな問題であるが,我々はその足がかりを治療終了時の股関節の状態に求めてみようと試みた.そして股関節が「良い整復位」にあるという条件に一つのcriteriaが与えられれば外科的治療の適応決定に際して目やすが得られるものと思う.
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