論述
股関節内肝油注入法による脱臼性ペルテス様変化の治療経験
大橋 光伸
1
,
辻 成人
1
Koshin OHASHI
1
,
Narito TSUJI
1
1石川整肢学園小児整形外科センター
pp.312-321
発行日 1973年4月25日
Published Date 1973/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904827
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緒言
近年,先天股脱の機能的療法が導入されて以来,脱臼性ペルテス様変化(いわゆるLuxationsperthes,以下ペルテス様変化という)の発生率は,著しく低下したが,なお遭遇する機会があり,その治療には有効適切なものがみられないのが現状である.
1954年以来,ハンガリーDebrecen医大整形外科で実施されてきた関節症やペルテス病の治療法の一つに,関節内肝油注入療法があるが,われわれはこの方法をペルテス病に追試し,良好な結果を得たので,さらにペルテス様変化にも試み,有効と思われる結果を得たので報告する.
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