論述
われわれの後方侵襲による椎体固定術(山口変法)の吟味
山口 義臣
1,2
,
石名田 洋一
1
,
土方 貞久
1
,
中山 喬司
1
,
宗近 靖
1
,
山口 雅成
1
Yoshiomi YAMAGUCHI
1,2
1東京電力病院整形外科
2慶応義塾大学医学部
pp.10-20
発行日 1973年1月25日
Published Date 1973/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904787
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いとぐち
椎間板ヘルニアの脱出髄核摘出にとどまるLove法は,現在広く愛用されているが,術後の不安定椎間による腰痛発生という後遺症に対しては,的確な手術法であるとはいい難い.また,前方固定術は椎間板症に対しては,椎間固定という目的は一応達するものの,固定と同時に後方に脱出した髄核や神経根との関係を確認することは困難である.
脱出髄核を摘出し,同時に後方侵襲により椎体固定を行なつて来たClowardの方法は理想的ではあるが,その手術手技の困難さの為にその普及が阻まれて来た.
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