Japanese
English
シンポジウム 腰椎変性すべり症の手術
後方進入椎体間固定(PLIF)術の検討
Investigation of Posterior Lumbar Interbody Fusion for Degenerative Spondylolisthesis
吉沢 英造
1
,
中井 定明
1
,
西沢 活史
1
,
小林 茂
1
,
森田 千里
1
,
志津 直行
1
Hidezo Yoshizawa
1
1藤田保健衛生大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Fujita Health University, School of Medicine
キーワード:
posterior lumbar interbody fusion
,
後方進入椎体間固定
,
degenerative spondylolisthesis
,
腰椎変性すべり症
Keyword:
posterior lumbar interbody fusion
,
後方進入椎体間固定
,
degenerative spondylolisthesis
,
腰椎変性すべり症
pp.51-57
発行日 1996年1月25日
Published Date 1996/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901811
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抄録:PLIFは椎間関節の解離と椎体間郭清により,すべりの整復と椎間腔拡大が確実かつ容易に得られ,移植母床として最適な椎体間に充分な移植骨を充填できる良い手術法である.
術後2年以上経過した自家骨移植例32症例と術後1年以上経過した同種骨移植例12症例を追跡調査した結果,自家骨移植で15.2%にcollapsed fusionまたはnon-unionを生じ,それらの術後成績はfusion in situに比較して劣っていた.pedicle screwの併用によりその発生は著明に減少したが,背面に大きな死腔が形成されることに問題があり,内固定材の更なる改善が必要と考える.同種骨移植では全例にpedicle screwを併用し,移植骨の椎体内陥入が1例に見られたのみで,collapse,non-unionは生じていない.同種骨には血液感染症の問題がまだ残されているものの,手術をより簡略化できる利点があり,骨銀行の普及と充実が望まれる.
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