論述
ペルテス病の治療—Abduction Brace(Bobechko)の使用
武部 恭一
1
,
藤井 英夫
1
Kyoichi TAKEBE
1
,
Hideo FUJII
1
1兵庫県立整肢施設のじぎく園
pp.887-895
発行日 1972年11月25日
Published Date 1972/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904761
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はじめに
ペルテス病治療の問題点は治療期間の短縮と骨頭変形防止の2点である.諸家により治療期間の短縮を主目的に種々の観血的治療が行われたが,著明な治療期間の短縮はみられず,最近では骨頭変形を最少限度に押さえ,二次的股関節症発生の予防をはかることが最大の問題となつている.
今迄ペルテス病の保存的治療として免荷療法が広く行なわれてきたが,最近Petrie11),Salter13)14)21)などは早期より荷重を許可する外転歩行療法を発表し注目を浴びている.
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