シンポジウム 膝の人工関節
膝人工関節の経験
片山 良亮
1,2
Ryosuke KATAYAMA
1,2
1東京慈恵会医科大学
2東急病院
pp.817-823
発行日 1972年10月25日
Published Date 1972/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904750
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
膝人工関節の歴史は古い.1924年オランダのBoeremaが犬について動物実験をおこなつたのが最初で,一応の成功を収めている.その後,膝関節に関する文献には見るべきものはなかつたが,その間1934年にはMoore, A. T.とBohlman, H. T.は股関節の人工骨頭を,1938年にはSmith-PetersenがVitalliumカップを,また同年Wiles, Ph.は股関節の人工関節を考案して股関節のmould arthroplastyは著しい進歩を遂げている.
しかし1953年になつてスェーデンのWalldius, B. Schiers, L. G. 橋倉氏らによつて膝関節の人工関節がようやく臨床応用をみるにいたる.また1954年にはMoeys, E. J.も動物実験をおこなつている.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.