シンポジウム 股関節形成術
股関節形成術に思う
片山 良亮
1,2
Ryosuke KATAYAMA
1,2
1東京慈恵会医科大学
2東急病院
pp.914-916
発行日 1968年11月25日
Published Date 1968/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903998
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はじめに
股関節には便宜肢位あるいはindifferent positionというのがあつて,この肢位の強直では起立・日本式正座ができ,跛行も軽度である.したがつて股関節結核などは,すべてこの肢位に強直させてしまえばよろしいわけである.しかし,いままで動いていた関節は,いままでのように動くように治したい,治りたいというのは人情である.
また不良肢位に強直している股関節は,骨切り術で便宜肢位の強直位に矯正してもよろしいわけであるが,これもまた,以前のように再び動くように関節形成術をおこなつて治したいと思うのは人情である.
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