臨床経験
大理石骨病の1例—ことにその硬組織学的所見について
星野 孝
1
,
龍 順之助
1
,
山田 尚武
1
,
友保 洋三
1
,
中村 彰男
1
Takashi HOSHINO
1
1日本大学医学部整形外科学教室
pp.315-319
発行日 1972年4月25日
Published Date 1972/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904676
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大理石骨病は1904年Albers-Schonberg1)が広汎な骨硬化をきたす1独立疾患として報告して以来,数々の報告があるが,比較的稀な疾患とされ,欧米では数百例,本邦では山際ら2)によれば1914年藤木の報告以来1965年までに152例の報告があり,その後も数例の報告がある.しかしその成因,病態については確たる説はない.
われわれは腰痛を主訴として来院した27歳の男性の本症例につき,その骨組織を主としてマイクロラジオグラフイーで検索する機会を得たので,その所見より本症の病態を考察したい.
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